美里リハビリテーション病院介護医療院
美里リハビリテーションクリニック
美里さくら苑
院長 竹田晴生
皆さんは「2025年問題」と称される社会問題をご存知ですか?
来る2025年にはいわゆる団塊の世代が全て75歳以上となるため、国民の
4人に1人が高齢者で占められる「超高齢社会」が到来するのです。
75歳以上の方を後期高齢者と呼びますが、ほとんどの方は大なり小なり様々な病気をお持ちで、それらが次第に悪化すると外来治療のみならず入院治療や介護専門員の介助・介護などが必要になります。そのため、医療、介護、社会福祉などの面で様々な問題が起きてくるのです。その様々な問題の一つに介護職の人材不足や介護施設不足などが挙げられます。
一方、老人ホームや医療介護施設への入所を好まず自宅で家族やヘルパーさんに介護や介助を受け、住み慣れた我が家で人生を全うしたいと望まれる高齢者の方々も多いようですが、それをかなえることは家族の皆さんにとってはなかなか大変なことです。しばらくはご家族の方々が自宅でお世話を続けておられても、認知症や歩行障害の悪化などで自宅での介護が困難になられた方々のために、軽症者は老人ホーム、重症者は介護医療院等の介護福祉施設の利用がどうしても必要となります。
75歳以上の後期高齢者の方々を持病や障害の程度で分類すると、①診療所に外来通院しながら自宅での生活が出来る方、②独居や家族との同居が困難で何らかの介護を受ける必要があるものの、介護度が低いため介護医療院や老人保健施設等に入所できない方、③介護度が高くて医師、看護師、介護士等による日々のケアが必要で介護医療院等への入所を希望される方、の3つに分類されると思います。そこで、当院は本年(2024年)4月より外来診療所と介護医療院を2階フロアに集約し、3階に住宅型有料老人ホーム「美里さくら苑」を開設致しました。これまでの外来診療所と介護医療院に加えて老人ホーム「美里さくら苑」を開設したことで、当院はこれらの様々な病状の方々に対応できる介護・福祉施設となりました。
後期高齢者の皆様およびそのご親族の皆様、医療・介護の面でお悩み事があればお気軽にご相談・ご利用の程、よろしくお願い申し上げます。